指を痛めない指圧マッサージを教えている、坂本指圧マッサージ塾の坂本周平です。
まず大前提として、私は今の塾を開く前に、整骨院を経営しておりましたが、さらにその前は専門学校の教員として働いていました。
そして、現在も非常勤講師ではありますが、大阪府と兵庫県にある専門学校で授業をいくつか担当させていただいており、塾を経営しつつも、ずーっと国試対策には向き合ってきております。
私自身が学生の頃、授業で習ったことを覚えるのに苦労した経験があるので、そのときの経験も活かしながら、当塾でも国家試験対策を行っております。
その講義を一部ご紹介させていただきますので、専門学校3年生の方だけでなく、1年生2年生の勉強の仕方としても最後まで読んでいただければ幸いです。
国試対策講義の時でも実技を取り入れる
坂本指圧マッサージ塾での国試対策(および普段の勉強)で口酸っぱくお伝えしていることは、机にかじりつくことだけが勉強ではない、ということです。国試前ならどうしても机に向かうことが中心になります。
しかし、それ以外に、体で感じ、理解する事が大切です。それは触診をしながらイメージし理解することです。
私の講義では、授業の大半が座学であったとしても、必ず実技を少しでも入れます。
その理由はこの3つです。
そのうちの1つめを解説しますね。
国試に出題される範囲は自分の体の中にヒントがある
鍼灸・あんまマッサージ指圧師国家試験の目的は、専門学校で3年間学んだ経験・知識の最終確認としてテストをすることです。
科目は基礎科目といわれる解剖学・生理学などから専門科目(東洋医学概論・東洋医学臨床論・経絡経穴学)などで、あとは鍼灸師あん摩マッサージ指圧師の開業・資格についての法律(関係法規)になります。
そのうち、関係法規以外の基礎科目・専門科目においては身体の中にヒントが隠されているんです!
それはなぜでしょうか?
基礎科目の2大巨頭といえば「解剖学・生理学」です。この解剖学・生理学は、いわば人体の正常な構造(解剖学) 正常な機能(生理学)にあたります。
人は呼吸・消化吸収・排便排尿などのいろいろな行為がないと生きていけません。この生きていくための行為(機能)こそが生理学です。この生きていくための機能(行為)を円滑に行いやすいような形(構造)を成しているのが解剖学にあたります。
例えば、胃の働きは貯蔵・消化・吸収するのが主な役目(機能)ですが、その貯蔵・消化吸収しやすいよう、ため込みやすい袋状になり、胃酸などによる強い消化にも耐えれるように他の消化管に比べ頑丈な構造になっているんです。
正常な機能(生理学)を果たすための構造(解剖学)、正常な構造(解剖学)に合った機能(生理学)を考える。
このように、解剖学・生理学を表裏一体としてみていくことが大切なんです。
この正常な機能構造が役目を果たせなくなることがいわば、病気やけがになります。
正常な構造機能(解剖生理学)が果たせなくなった状態を検査診断していくのが臨床医学総論であり、病気のそれぞれを理解していくことが臨床医学各論になります。
そして、正常な機能構造に指圧マッサージをも用いて戻していくのが私たちがおこなう施術なのではないでしょうか。
正常な構造と機能はあなたの身体の中にあります。それを実技を通して実感するのです。
この考えていくと、ばらばらに学んでいた科目が少しずつ繋がっていくような感じはしませんか。なので、私の講義では、
講義を進めています。
東洋医学では?
ちなみに東洋医学系では、正常な構造機能を東洋医学概論・経絡経穴学で学び、機能が果たせなくなる状態を考えるのが東洋医学臨床論になります
坂本指圧マッサージ塾では、国家試験対策のコースは正式には設けておりません。こちらは積極的に来てくださった学生さんのみに時間を確保しております。