鍼灸指圧マッサージをする上で、ツボを的確に捉える技術は、非常に大切です。しかし、学校の講義だけでは十分とは言えない面が多いのが現状です。それは教員をしてきた私自身が感じる所であります。そこで当塾では、実践に適した取穴講座を開く事となりました。
前回、2022年12月末の冬休みの時期に開催した時は多くの方が来てくださり、みなさんでみっちり取穴していきました。去年の内容や参加者さんのご感想はこちらで見れますので、ご覧くださいませ。
今回は、3講座に分けて行います。
この3講座の内容と、取穴講座の講義料金などをご説明させていただきます。
1.12経絡の流れを知ろう
4経絡で体全身を周り、それを3回まわっているのが12経絡。体には12対の経絡が流れています。
その経絡は、以下の4種類に分かれます。
手の3陰経、手の3陽経 / 足の3陽経、足の3陰経
またこの4種類の経絡それぞれ1経絡ずつが連なって体全身を回ります。
そしてそれを3回くりかえすのです。つまり、手の陰経→手の陽経→足の陽経→足の陰経で一回周り、また手の陰経→手の陽経→足の陽経→足の陰経で2回目、次に3回目と回っていくのです。
次に、この4種類の経絡には、流れの向きと経絡が始まる所と終わるが決まっています。
この順で回るという様になります。4の後、胸に帰れば、また「1.手の陰経:胸→手先」にいくわけですね(^^♪
この流れを知る事で、次の経絡の大体の走行と向きが理解できてきますね。
では今回の本題、手の6経絡【上腕 前腕、手】について話していきましょう。
足には足の3陽経、足の3陰経の6経絡が走っています。
上記でお話した通り
経絡の流れは
①手の3陰経は 胸→手先
②手の3陽経は 手先→顔
③足の3陽経は 顔→足先
④足の3陰経は 足先→胸
の4経絡で体を一周、それを3回回って 12経絡になるわけですから、手の6経絡の流れは
①手の3陰経は 胸→手先
②手の3陽経は 手先→顔 になりますね。手の太陰肺経ならば 胸から始まり手先に終わるわけです。
上腕・前腕。手先に置き換えれば
上腕→肘→前腕→手首→手指が手の3陰経
になります。
まずはその向きを理解しましょう。
手の3陰経は、手の太陰肺経(写真では赤)、手の少陰心経経(写真では青)、手の厥陰心包経(写真では緑)、どれも足先から胸へ向かうのがわかりますね。ここでは手先から上腕までが確認できます。
肘窩横紋から手関節にまでの骨度は1.2尺
下腿・足の3陰経
足の6経絡【下腿、足】について話していきましょう
足には
足の3陽経、足の3陰経の6経絡が走っています
前回の足の陰経絡でもお話ししましたが
経絡の流れは
①手の陰経は 胸→手先
②手の陽経は 手先→顔
③足の陽経は 顔→足先
④足の陰経は 足先→胸
の4経絡で体を一周、それを3回回って 12経絡になるわけですから
足の6経絡の流れは
③足の陽経は 顔→足先
④足の陰経は 足先→胸
になりますね、
下腿足に置き換えれば
膝→下腿→足→足先にいくのは足の3陽経
足先→足→下腿→膝にいくのは足の3陰経に
になりますね、
まずはその向きを理解しましょう
足の3陰経は
足の太陰脾経【写真では赤】
足の少陰腎経【写真では青】
足の厥陰肝経【写真では緑】
どれも足先から胸へ向かいます
足の3陽経は
足の陽明胃経【写真では赤】
足の太陽膀胱経【写真では青】
足の少陽胆経【写真では緑】
どれも顔~足先に向かいます
ではこの6経絡の下腿、足を前後半分けて解説していきましょう
今回は後半 足の三陽経です
上記み
足の陽明胃経 足の太陽膀胱軽 足の少陽胆経