軽擦法の方法と効果
軽擦法はできるだけ肌に対して密着させてから、軽めの圧を一定にかけながら「撫でる」「摩る」という手技です。
この時、できるだけ肌に密着させることが効果を引き出す要(かなめ)になります。
軽擦法の効果とは、
など、皮膚に対してより良い効果を引き出させることができます。もちろん、筋や内臓にも良い影響を与えることができます。
この効果を引き出すために、できるだけ肌=皮膚に密着させて軽擦する事が大切になるんです。
坂本指圧マッサージ術の三段軽擦法について
当塾の軽擦法では、用途に応じて軽擦法を3つに分けています。
この分け方は簡単に言えば軽擦法での圧の強さの違いです。その違いと用途についてご説明します。
軽軽擦法:皮膚の対しての触診状態観察
軽軽擦法の圧の程度は、軽く掌が患部に乗る程度です。患者様からすれば手が乗っているのか、触れているだけかわからないくらいで、掌を動かしても皮膚に波立ちがおこらない程度の圧です。(掌をのせて皮膚が動いていない程度の事です)
この程度の圧で触診していきます。
主に皮膚の異常などを確認していきます。例えば、冷えて皮膚が硬くなっている程度や皮膚に浮腫みがあるなど、著って押した以上の判断ができる強さです。
主に手技というよりか、皮膚の状態観察に対して行う軽擦法と思っていただいてよいでしょう。
中軽擦法:皮膚に対しての施術、筋に対しての触診状態観察
この中軽擦法は、一般で言う軽圧法の圧に近いです。
圧の強さは、手をのせて皮膚が動く程度の圧です。患者様からすれば軽く庄がくっわわる事がが分かる程度です。
ただ感受性の高い患者様においては皮膚だけでなく、筋に対しても十分な刺激となることが多く、この圧の強さで施術全般をおこなう事もあります。
また筋や結合組織の状態観察にも、中軽擦法を用います。
この圧ならば皮下結合組織の状態はほぼわかり、筋に対しても多くの情報を掴むことができます。
強軽擦法:筋に対しての施術【当塾真骨頂の手技】
この強軽擦法は厳密に言えば「強擦法」に近い圧になります。
坂本指圧マッサージ塾ではこの手技を掴むことを、より深くお伝えしています。
圧としては、患者様がツボに入っていると感じるくらいの圧で、「あ、効いている!」と感じるくらいの圧です。
もちろん、強さの加減は患者様の状態により多少変化します。
坂本指圧マッサージ術「三段軽擦」の強軽擦は、他の軽擦法と圧のかけ方以外に大きな違いがあります。
それは通常の軽擦法は、圧を変えずに一定の圧で流すようになぜるのが一般的です。
ただ、坂本指圧マッサージ術の強軽擦法は少し違います。
詳細は後日解説しますが、今回は「軽擦」といっても3段階があり、やり方はもちろん、役割も異なるということを覚えていただければと思います。