指を痛めない指圧マッサージ塾の坂本周平です。
身体に麻痺があると、その部位を一生懸命にマッサージして、少しでもほぐれるようにしていくのは当たり前のことで、その麻痺があることによって、他の部位にも何か不調が起きていないか、負担がかかっていないかという点を見極めるのも、私たちの仕事です。
麻痺ではなくても、例えば足首を捻挫したり、利き腕をけがしてしまったりすると、他の部位が頑張ってくれますよね。右ひざを悪くしたら、左がかばうことによって、左の膝や足全体に負担がかかって、今度はそちらを痛めてしまうというようなことは、誰しも経験したことがあるかと思います。
指圧マッサージを行う際も、患者様が痛い・動かしにくいと感じている部位だけでなく、「そこが動かしにくければ、身体全体にどういう負担がかかっているか」を想像していかなければならないのです。もちろん、患者様との会話をとおしても知ることができますが、あくまでもそれは患者様が自覚されていることしか聞き出せません。つまり、負担がかかって痛くなってからでないと、聞き出せないんですよね。
指圧マッサージを行う私たちが身体の構造を理解しておけば、患者様に自覚症状がなくても(痛みが伴っていなくても)、不調によってさらに引き起こされる不調をみつけることができ、サポートすることが可能になります。
ということで、先日麻痺のある患者様にご協力いただいて開催した講習会に参加した受講生のご感想をご紹介します。
指圧マッサージ特別講習会のご感想
半身の不自由な方の治療を見て、動かせない側の血流を良くすることと、動かせる側はいつも負担がかかっているのでその疲れを取り除いてあげることがまず目的。
施術に関しては普段習っていることと基本的に同じで、みるみるうちに血行が良くなっているように見えました。
特に「息がしやすい」と「腸が動いてきた」という患者さんのコメントが印象的で、麻痺そのものの治療だけでなく、動かせないことで起こっている体の不具合をサポートしてあげることが大切だと感じました。
先生の治療を見て、経絡経穴のマッサージはあらゆる事象にも役立つものだと改めて感じました。
(居酒屋マスター/整体院開院準備中 40代男性)
麻痺そのものだけでなく、麻痺があることによって他の部位にはどういう負担がかかっているかを見極めることの大切さが伝わったこと、私も講習会を開講して嬉しく思います。
息がしやすい、腸が動いてきた…という患者様の声も、とても大事ですよね。息がしやすいとか、腸が動いてきたとおっしゃるということは、それまではどのような感覚でいらっしゃって、マッサージをすることによってどのような感覚になられたのか、想像しやすいです。
健康な身体には、呼吸のしやすさと、腸がしっかり動くというのは、とても大切なこと。とくに息のしやすさはご本人にしかわからないことなので、このようなお声をいただくのは、私も「やってよかった」と思う瞬間です。
限られた時間でどこまで変化を出せるか。たった1回ですべてがよくなることはありませんが、1回分の施術効果をどこまで上げられるかは、一人ひとりの研究と努力によるところです。リラックスできて気持ちいいのがゴールではなくて、不快感や不調をできるだけ取り除いて差し上げることが、私たちの役目なんです。
この役目を果たすための指圧マッサージを、坂本指圧マッサージ塾ではお伝えしております。患者様に「変わった!」と変化を感じていただけるような、効果を実感してもらえるようなマッサージです。
今回ご紹介した感想文は、整体師を目指す40代の男性からいただいたものです。こちらの方は普段は居酒屋のマスターとしてお仕事をされていますが(私もよくお邪魔しております!)、お店が休みの日には整体師養成コースに通われて、着実にスキルアップされております。現役の専門学校生が「え、専門学校に通わなくてもここまで身につけられるの?」と、目を丸くするほどです!
この方が真面目にコツコツ習得されているからではありますが、居酒屋マスターという全く別の業種の方でも理解できるような言葉を使って説明しておりますので、人の体に触れる仕事をしたことがない方でも、安心して受講していただけます。
整体師を目指す方向けのコースの他、すでに国家資格をお持ちの先生向けのコース、現役学生さん向けコースと、クラスを分けて開講しております。
麻痺のある方に効果を出せる施術をしたいと思われる方は、お気軽にお問い合わせください。