指を痛めない指圧マッサージ塾の坂本周平です。
この8月は4日間8講義と、それらの復習として2回のオンライン勉強会を開催しました。
通常はマンツーマン~2名くらいの少人数制で行っておりますが、この夏期講習会には専門学校に通う学生さんも、
整体師養成スクールに通う受講生さんもお越しになって、交流も図りながら集中して学ぶことができました。
初日は上半身の運動学について講義を行いました。そのときの様子についてはこちらをご覧ください。
坂本指圧マッサージ塾の特徴は、頭で理解したらすぐに体に触れて理解を深めること!
座学と実技を切り離してしまうのではなく、インプットができたらすぐに自分の手で体に触れてみて、骨とか筋肉とかっていうのを本当の意味で“解る”ようになっていただきたいと思っています。
頭で理解してもマッサージはできない理由
マッサージ師や整体師になりたいのであれば、まずは自分の指を痛めない施術の仕方を身につけましょう。
それと同時に身体のことも学んでいくのですが、教科書に書いてあることをただ理解するのでは、効果的なマッサージはできません。
「わかる」と「できる」って違うんですよね。なんにでもそうで、マッサージや整体に関しても同じです。
「先生が言ってること、わかります」とか「教科書に書いてありますよね、知ってます」では、ただの物知りレベルです。
マッサージや整体を行うのであれば、該当部位をみつけて触ることができるとか、表面的には見えない身体の部位も、触り慣れることによって奥の方も手に取るように理解できるようになっておく必要があります。
もしわからなければ、例えば「患者様が腰痛を訴えるから腰をもみほぐす(力で押す)」というふうに、効果のないことを繰り返すしかないからです。
「人の身体」を理解しているか
○○式マッサージ!とか、○○流!とか、いろんな名称をつけて様々な施術があるかと思いますが、そもそもまずは人の身体を理解しているかが大切で、それも知らずに「なんだかすごそうなマッサージ」に食いついていませんか。
効果的なマッサージができるのは、人の身体がどうなっているのかを理解し、さらに様々な(いろんな骨格)の人の身体に触れておくことです。
坂本指圧マッサージ塾では、座学と実技をしっかり分けるのではなく、あえてその両方をほぼ同時に行うことで、本当の意味で「人の身体」への理解を深めていきます。話しを聞いただけではピンと来なかった人でも、骨模型や自分の身体、一緒に学ぶ人の身体を触ることで、徐々にわかるようになってきます。
筋肉の名前をただ順に暗記するのではなく、「この姿勢のときって、ここに力が入っているよね」とか「この筋肉に力を入れるとするなら、どんな姿勢になる?」というふうに、実際にその筋肉を使って覚えます。筋肉の名前をどれだけ覚えられるかというより、どこの筋肉がどのように作用するかを理解するんです。
患者様は「前鋸筋(ぜんきょきん)が痛いんですけど」って言わないですよね。その辺りを指すなら「脇の辺りが」ってなるはずですし、おそらく「肩こりがひどくて…」という患者様の触診を行うことで、マッサージ師や整体師は「あぁ、前鋸筋から来ているんだな」と気づくパターンの方が現実的でしょう。
そういう触診ができるためには、前鋸筋というものを理解する必要があるし、この筋肉がどういうときに使われるのかがわかっていなければ、肩こりと前鋸筋が結びつかないかもしれません。
今は様々なマッサージ機器がありますが、マッサージや整体をするのなら、絶対に触診技術は必要です。
そもそも患者様が何を期待して、マッサージや整体院に来られるのか、想像したことがあるでしょうか。身体の不調をよくしたいのはもちろん、身体のことを熟知したプロに身体を診てほしいと思われています。
内科医に対して「患者の顔すら見ない!」とおっしゃる患者様がおられるように、マッサージや整体に求めているのは、まずは触診して根本原因をみつけてほしい、その場しのぎではなく、しっかり治してほしい!と思われているんです。
患者様から「肩がこっています」と言われないとコリに気づけないようではだめなんですね。
触診という言葉は、「触って診る」です。ただ皮膚に触れるのではなく、触診ができるようになりましょうね!
坂本指圧マッサージ塾では、整体師を目指す人にもこの触診技術を惜しみなくレクチャーしております。
御興味がある方は、無料ガイダンスからお越しください。