


肘窩横紋から手関節にまでの骨度は1.2尺

肘関節にある肘窩横紋上または肘窩横紋譲渡同じ高さになる3陰経の経穴

尺沢穴と曲沢穴は上腕二頭筋筋腱の外側と内側の陥凹部(肘窩横紋上)



少海穴は上腕骨内側上顆の前縁で肘窩横紋と同じ高さ

曲沢穴を確認した後、そのまま横に向けると肘窩の外側で、骨にあたります。これが上腕骨内側上顆、この上腕骨内側上顆ら縁を探りましょう。この前の縁の凹みが少海穴です。橈側側から尺沢穴、上腕二頭筋腱、曲沢穴、少海穴と並ぶのがわかりますね。(写真2枚目:肘の内側から見た様子)
手関節掌側横紋上にある3経絡の経穴
手関節掌側横紋(手関節前面横紋ともいう)上にある3経絡の経穴は、手の太陰肺経 太淵穴ー手関節掌側横紋橈側 舟状骨と橈骨茎状突起との間 橈骨動脈拍動部

手の厥陰心包経 大陵穴ー手関節掌側横紋中央 長掌筋と橈側手根屈筋腱の間

【長掌筋腱を確認】
手首を曲げ指を伸ばしたまま、指先を真ん中に集める姿勢を取ります。
この時手首の真ん中で一際、浮かび上がるのが、長掌筋腱です。
長掌筋腱がけは手首にある屈筋支帯の上を通っているのでくっきり見えます。
【橈側手根屈筋腱の確認】
この長掌筋腱のすぐ橈側(外側)にある腱が橈側手根屈筋腱です。
橈側手根屈筋腱がわかりにくい時は、少し手首を撓屈(親指側に傾けてください)してください。
手関節掌側横紋の中央で、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間にるのが大陵穴になります。手の少陰心経 神門穴ー手関節掌側横紋尺側 尺側側手根屈筋腱の橈側 豆状骨の上部橈側






手の3陰経絡は、
手の掌側横紋~肘の肘窩横紋 または
手の太陰肺経は太淵穴~尺沢穴
手の厥陰心包経は大陵穴~曲沢穴
手の少陰心経は神門穴~少海穴
までを1尺2寸として図り、その間にある前腕の経穴を探っていけるわけです。前腕にある手の3陰経絡に関わる筋の解説
前腕の屈筋群(表層)の5つ

前腕には大きく屈筋群と伸筋群というものに大別されます。屈筋群は主に前腕の裏側になり、伸筋群は前腕の表側にあります。
ということは、手の3陰経は前腕の裏側を通るから前腕の屈筋群が主にかかわり、手の3陽経は前腕の表側を通るから前腕の伸筋群が主に関わるのがわかりますね。
それでは手の3陰経絡主に関わる前腕の屈筋群についてですが、前腕の屈筋群は全部で8個あります。その8個の屈筋は更に、表層にある5個と深層にある3個の筋に分かれます。
今回は対象になるのは屈筋群の表層にある5個の筋だけです。その5個の筋には特徴があります。前腕の表層の屈筋群(5つ)はすべて上腕骨の内側上顆ら起始するという事です。(これは運動学的にも重要なんで覚えていきましょう)



では残りの手の太陰肺経はどこにいったのでしょう?
もういっかい前腕の屈筋の解剖図を見ると、前腕の浦柄の橈側側だけ筋がないのがわかります。
実はここに手の多淫肺経は通ります。
ここにも当然筋はあります。その大部分をしめるのが腕橈骨筋です。前腕の手の太陰肺経の大部分を占める腕橈骨筋

腕橈骨筋は前腕の伸筋群に属する筋です。肩こりを引き起こす筋ともいわれ、かなり臨床上で使われる筋です。腕橈骨筋をほぐすなら肺経を狙うのがお勧めです。
腕橈骨筋は上腕外側下部から起こり、橈骨の茎状突起に停止する筋です。その為、手の太陰肺経の尺沢穴~経渠穴まで腕橈骨筋上にあります。太淵穴上にはないのは、太淵穴は橈骨の形状突起とそれより先の舟状骨の間になるから腕橈骨筋は被らないのです。
手の太陰肺経の列欠穴(長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間) 経渠穴(長母外転筋)に関わる




前腕にある3陰経それぞれの経穴を解説
手の太陰肺経 孔最穴・列欠穴・経渠穴



手の厥陰心包経 郄門穴・関使穴・内関穴


手の少陰心経 霊道穴・通里穴・陰郄穴

この3つの経絡は、手関節掌横紋~肘窩横紋またはっ神門穴~少海穴を1尺2寸として図ってから取穴していきます。
手首の神門穴を含め この4つの経穴はすべて尺側手根屈筋腱にある事をまず覚えましょう。

まとめ 手首から肘にかけての3陰経絡の横並びを覚えよう

