セルフケアが指圧マッサージの技術向上に繋がる7つの理由(続編)
4.自身の体にセルフケアができる
前回のセルフケアでできる事で以下の事をお伝えしました。
- 自分でいつでもどこでもできる
- 手の届く範囲すべてに行える
つまりどこでも気兼ねなく手の届く範囲はセルフケアできるわけです。定期的に行えば、自分の体の状態を見ながら、自分の体をほぐしケアする事ができます。
施術者は人を癒し治す仕事ですが、まずは自分の状態が安定しなくては、人の施術などできません。体が安定してなければ心も乱れやすいですからね。できるだけ常に心身の安定を保つのが、施術者の一番大切なこととも言えます。
しかし、これって結構難しいです。なぜなら私たち施術者は別に施術だけをしているわけではありません。治療院においては経営の面、家庭の面など様々です。その上で人に施術する責任や集中力、それを行い続ける体力と気力が問われます。だからこそ、施術者自身の心身の安定を図る事が何よりも大切で、この心身を安定させる事にセルフケアは非常に役に立つのです。
私事ですが、実は持病がありながら、この仕事に従事してます。持病があれば、当然他の方より状態を保つことは難しい面があります。ですが、私は今もこの仕事を続けられています。その秘訣として、毎日行っているセルフケアがあるのです。
~人の健康を診る前に自身の心身の安定を。自身の安定を保ってこそ人を診る事ができる~
自分で自分の指圧マッサージをしていくのがセルフケアです。その為、指圧マッサージをすれば体に指圧された感覚が確実に伝わります。
指圧された感覚が確実に伝われば、これが「ツボに入った感覚」「これが効くという感覚」が直に伝わります。この直に伝わる感覚と指圧マッサージする際の指先・手に伝わる感覚、この2つの感覚を同時に掴むことができます。これは自分自身でしかできない事ですよね。
(自分以外に施術する際は)指圧マッサージする手指の感覚は伝わりますが、その時の体に受けた感覚は、施術を受けた人にしかわかりません。
だからこそセルフケアは、この直に伝わる感覚と指圧マッサージする際の指先・手に伝わる感覚、この2つの感覚を同時に掴むのに、触診感覚・ツボのポイントを捉えられる感覚が優れるのです。
6(ハンド指圧マッサージ)片手で行わないといけないから
これはセルフケアでもハンド指圧マッサージついてのみになりますが、自分の手に指圧マッサージするときは、片手しか使えません。これは非常に技術習得に大切な事になります。
指圧マッサージをする時は、よく両手を使って行いますよね。これは指圧する手以外にその部位を支える反対の手が必要だからです。
しかしセルフケアのハンド指圧マッサージでは片手しか使えません。両手で指圧マッサージしていたものを片手のみで行わなければならないのならより技術が上がるのがお判りでしょう。
ちなみに初心者にハンドマッサージを進めるときは、このような台に手を乗せて行い、熟練度があがれば台を使わずにする事ができます。
人に指圧マッサージする際は施術する手指先に伝わる感覚が頼りです。セルフケアではこの指先に伝わる感覚に加え、指圧マッサージをすれば体に指圧された感覚が確実に伝わります。だからセルフケアは触診感覚・ツボポイントを捉えられる感覚に優れているお話ししましたよね。それほどまでに感覚は大切です。
この感覚をより研ぎ澄ませる方法があります。それが閉眼(目をつむる事)です。
人間は視覚に頼って生活しています。その閉眼する事で視覚を一時的に除去すれば、他の感覚が頑張り他の感覚の感度を上げる事ができますよね。
しかしこれは他の方に施術する手時はやはりできないですよね。
でも自分自身なら慣れればできる だからセルフケアに慣れたら、ハンドやフット指圧マッサージなどで閉眼で行うのです。こうすると触診感覚・ツボポイントを取られえる感覚をより鍛える事ができます(^^♪
前回と今回は合わせて、セルフケアがいかに技術向上に役立てるかをお話しさせていただきました。
こんなこと言われんでもわかるよ、セルフケア大切なんは当たり前!と思われる方は多いかもしれませんが、案外、意識しないと続かないもんです。
特に指圧マッサージの熟連度が上がる人ほどしていない人が多いように感じます。
中には「人の体に施術出来てなんぼ」といわれる方もおられるでしょう。
確かに施術者にとって人の体に施術するのが一番大切ですが、その前に自分の体に触りセルフケアできてこそ、人に施術できるものだと思います。
それに今回挙げたように、技術向上にも繋がります。これは自分の為だけでなく患者様の為でもありますから。
当塾では、人にする施術を伝える前に、セルフケアの大切さと共にセルフケアの技術を先にお伝えしてます。
セルフケアの技術のみを学べるコースもございます。ご興味のある方はこちらをご覧くださいね。