こんにちは。坂本指圧マッサージ塾の坂本周平です。今回は技術を習得するためのコツとして、私が大切にしていることをお話します。
タイトルだけ見れば、当たり前の事の様に思われるかもしれませんが、私は教員経験含めて人に伝える仕事をして、できているようでできてない方が多いように感じます。何より、私自身も出来ていなかったことの方が多かったです。
大切な事です。技術習得する上では特にです。その事をお話ししていきましょう。
技術習得で起こり得る大きなミスとは
これは自分自身が学んできたことでも、教員時代でも、今でも思う事です。実技の講義で、先生の技術を見たとき、特に手取り足取り教えてもらった時です。「あーこれならできそう」と思うことがあったり、その技術を教えてもらったその場で試してみたらすぐにできたりした経験はありませんか?
でもそれは、できたうちに入っていないのです。なぜならその多くは家に帰って同じ手技を行っても再現できない事が多いです。それは、できた!と勘違い、わかった気でいてしまっているのです。
なぜなら講義中は学んだばかりで、かつ、直に教えてもらっている事から、できるような気がしているだけで、本当にできるのならば、家に帰ってまったく同じことができ、それがいつでも誰にでもできた時に初めて「習得した状態」に近づけるのです。
このわかった気でいてしまう事が習得への大きな障壁になるのです。では、どうすればこのミスを防げるでしょうか?
「わかったつもり」を防ぐために自分でできること

自分自身でできる事といえば、習ったところをすぐ家で再現する事です。モデルが必要ならご家族かお友達かにモデル役をしてもらいましょう。
「後でいいか」となってしまったら、記憶や手に覚えた感覚はすぐ忘れていきます。特に覚えたてのテクニックほどです。
技術は一人で行える時と、モデルがいないとできないときもありますよね。特に塾以外での学習をどうするかが技術習得においてのカギになるので、当塾ではできるだけその為のフォローをしています。
次はそのフォローについてお話しします。
坂本指圧マッサージ塾では分かった気でいてしまうことを防ぐために、次の5点をお約束します。
- 少人数・マンツーマン制…個々の技術に対する理解度を把握するよう努めます
- オンライン勉強会…塾以外でも、講座においてフォローアップの機会を設けます
- 受講生同士で交流会・技術交換会…互いがモデル役・施術役になって、技術の交換や相談できるように促します
- 受講中の動画撮影OK…家に帰ってもすぐイメージできるようにしています
- 講義中に復習を必ず行う…「分かったつもり」か「分かっている」か、自身で確認できる機会を設けます

ここまでフォローし続ける理由は、受講生の方の努力や頑張りを無駄にしたくないからです。
私は昔、他の方の講義に参加した事があります。数多くの受講生が参加している中で、技術を見るというものでした。そして、その技術の方法を簡単に解説した内容でした。果たしてこれで技術習得に近づけるでしょうか? 一部の受講生は習得できるかもしれませんが、大半は難しいでしょう。なぜなら、技術とはそんな簡単に伝わるものではないからです。
その場の空気もあるでしょう。そういう場に行けば、習った気になる、できるような気になりやすくなるものです。何度も言いますが、多くの人は「わかったような気でいるだけ」です。真の習得には程遠いのです。
これは受講生の気の持ちようだけでなく、伝える者の責任でもあるでしょう。
私は、このような事を少しでもなくし、せっかく学んでくれるのなら、しっかり技術を習得していただけ様に、できるだけの事をさせていただこうと思っているのです。真の意味での習得、それが技術継承になると思っています。だからこそ、坂本指圧マッサージ塾は学んでくれている受講生に惜しみなくフォローをさせていただきます。