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足の厥陰肝経 取穴の解説

足の厥陰肝経 足先~下腿・膝



①大敦穴→②行間穴→③太衝穴→④中封穴→⑤蠡溝穴→⑥中都穴→⑦膝関穴→⑧曲泉穴


足先、足首、下腿、膝に分けます


足先


①大敦穴→②行間穴→③太衝穴


足首


④中封穴


下腿、膝


⑤蠡溝穴 ⑥中都穴 ⑦膝関穴 ⑧曲泉穴



では厥陰肝経解説に行きましょう


①大敦穴 第1指末節骨外側 爪甲角の近位外方1分 

同じ第1指にはもう一つ経穴がある それが脾経の隠白穴 第1指 末節骨内側 爪甲角の近位内方1分


この第1指末節骨外側 爪甲角の近位内外方1分 にあるのは厥陰肝経の大敦穴

なので同じ 親指の爪の根元には脾経と肝経がある

このように

末節骨外側 爪甲角の近位外方1分 か 末節骨内側 爪甲角の近位内方1分

それ以外の足の経絡においても変わるのは ここだけ(足の少陰腎経以外)→腎経の湧泉穴は足裏から始まる

なので 足の井穴で覚えるのは 後 第何指にあるかどうか だけで行ける

腎経以外の他の足の5経絡を見てみると

足の太陰脾経ー隠白穴(足の第1指 末節骨内側 爪甲角の近位内方1分)ー爪甲内側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点

足の厥陰肝経ー大敦穴(足の第1指 末節骨外側 爪甲角の近位外方1分)ー爪甲外側縁 以下↑の隠白穴の説明と同じ

足の陽明胃経ー厲兌穴(足の第2指 末節骨外側 爪甲角の近位外方1分)ー爪甲外側縁 以下↑の隠白穴の説明と同じ

足の少陽胆経ー足竅陰穴(足の第4指 末節骨外側 爪甲角の近位外方1分)ーー爪甲外側縁 以下↑の隠白穴の説明と同じ

足の太陽膀胱経ー至陰穴(足の足の第5指 末節骨外側 爪甲角の近位外方1分)ーー爪甲外側縁 以下↑の隠白穴の説明と同じ

②行間穴 足の第1・2指間 水かきの近位 赤白肉際

第1・2指中足指節関節の直前の陥凹部にとる

【第1・2中足指節関節がポイント】

脾経の大都穴・太白穴が第1中手指節関節ポイントがあって中足指節関節の内側(赤白肉際)の

中足指節関節の遠位が大都穴 そして近位が太白穴になる

そして今回の 行間穴では第1・2指中足指節関節の直前の陥凹部にとる



このように基本 足では中足指節関節 手では中手指節関節には経穴が存在する


これはかなりポイントである

なぜこのあたりに経穴があるのか

それは中手指節関節も中足指節関節 血行が悪くなりやすく神経も圧迫されやすいからです

その原因は 中手骨頭 中足骨頭です このように骨頭と骨頭が大きく突き出せば この間は通りずらいのがわかりますよね

なので ポイントになりやすいのです



③太衝穴




④中封穴【内果の前方 前脛骨筋腱の内側、陥凹部】

内果と前脛骨筋をしっかり触知しよう!

内果の輪郭を探り、その前にある凹みが中封穴 【ちなみ内果の前下方は脾経の商丘穴】

その上で前脛骨筋腱内側の陥凹部か中封穴になります


※【前脛骨筋健を含め足首前方を通る3つの筋の探り方はこちら】

足首の前方の関節を触る そして足首の前方に並ぶ3つの筋肉の健を探りましょう



足首前方を通る 前脛骨筋腱、長母指筋腱 長指伸筋健の確認法

前脛骨筋腱ー足首を背屈しやや内反に曲げると内果のすぐ外側にはっきり浮かび上がる腱が触れます。これが前脛骨筋腱 

内果の前方でこの前脛骨筋の内側 陥凹部に取るのが中封穴になります


長指伸筋健ー次に足首を背屈しやや外に曲げると足の前方の外側にはっきり浮かび上がる健とそれ続くように足の甲の4指に向かうように腱が浮かび上がります、これが長指伸筋健 (この長指伸筋腱の外側で外果も前外方の陥凹部にあるのは胆経の丘墟穴になる)



まずこの足首前方にある二つの筋健を確認!


長母指伸筋腱ー

その上で足首前方で前脛骨筋腱と長指伸筋の間を押さえ、再び背屈しやや内側につけると奥に腱が触れる これが長母指伸筋健 これの3つの腱がわかれば、これに沿って3つの経絡経穴がわかります、



【前脛骨筋腱、長母指筋腱 長指伸筋健にある経穴】


1️⃣前脛骨筋腱の内側の陥凹部が脾経の中封穴【内果の前方】

2️⃣長母趾伸筋健と長指伸筋腱との間陥凹部か胃経の解渓穴【足首前方中央】

3️⃣ 長指伸筋腱の外側陥凹部が丘墟穴【外果の前下方】

になります


肝経 下腿

下腿の肝経を見る上で大切になってくるのは尺度です

内果尖〜膝窩横紋上までを1.5尺ととります【足の三陰経で下腿を見る時はこちらの尺度を基準にみます】

また膝窩横紋上に肝経の曲泉穴があるため【他に同じ膝窩横紋上の高さに腎経の陰谷穴がある】


内果尖〜膝窩横紋上 1.5尺

内果尖〜曲泉穴 1.5尺

ととります



【足の3経絡の下腿のそれぞれの通り道】

次に肝経が、下腿のどのあたりを通るかがポイントです【三陰経で合わせてみると】

前から

足の厥陰肝経は脛骨内面中央

足の太陰脾経は脛骨内縁の後際

足の少陰腎経は脛骨とアキレス腱の間と並びます


ので下腿の肝経は脛骨内面中央を通る事になります【蠡溝穴→中都穴】

が、膝下で途中、後方に移動するのです【膝関穴→曲泉穴】

写真1は中都穴 写真2は膝関穴

それでは下腿、膝の経穴を一つ一つ解説していきましょう、


ポイント ⑤蠡溝穴、⑥中都穴は脛骨内面中央通る


【脛骨内面中央の探り方】

脛骨の内面の輪郭をしっかり捉える事が大切!

まずは


弁慶の泣き所を確認、脛骨で下腿全面に突き出ている骨の先端です


そしてここから内側に骨をなぞると骨から肉に変わる所になります

この骨から肉に変わる骨の側が

脛骨内縁の後際になり、これが下腿の脾経ライン!


この脾経の脛骨内縁の後際ラインと弁慶の泣き所の尖端のラインとの間が下腿、肝経【蠡溝穴、中都穴】のある箇所になります

骨の上のうえに蠡溝穴・中都穴がある事になりますね


⑤蠡溝穴、

この脛骨内面の中央の線上で内果尖の上5寸にあるのが蠡溝穴になります

臨床では下から触知して上がってくると凹みがある場所になります



⑥中都穴ーこの脛骨内面の中央の線上で内果尖の上7寸にあるのが中都穴になります

臨床では蠡溝穴と同じく下から触知して上がってくると凹みがある場所になります




⑥蠡溝穴、⑦中都穴と脛骨内面中央を上がっていきましたが

⑧膝関穴から後方にラインが移動します


⑧膝関穴ー陰陵泉穴の後ろ一寸で内側顆下縁の線上


まず陰陵泉穴を探ります

陰陵泉穴は脛骨内側の後ろ際のラインを上に上がると止まる所

ちょうど。脛骨内側顆下縁と交る場所になります


そこから下縁に沿って後方1寸にあるのが膝関穴です

内果尖から上1.3尺【陰陵泉穴】【膝関穴】に並び

【膝関穴】は膝窩横紋【曲泉穴】から下2寸の高さにあります



⑨曲泉穴ー膝を曲げた時にできる皺、膝窩横紋の内端であり、半腱様筋腱半膜様筋腱の内側の陥凹部



膝を曲げて皺を確認したら指をシワにそって後方になぞりましょう、そのシワの端が曲泉穴になります また少し膝を伸ばしていくとそのすぐ後方に筋腱が触れます【これが半腱様筋腱・半膜様筋腱】

この前の陥凹部に取ります


厥陰肝経の曲泉穴も少陰腎経の陰谷穴もポイントは半腱様筋半膜様筋

曲泉穴からまず探る

膝関節を外に開き内旋させる(胡坐をかく姿勢に近い) 膝は軽く曲げた状態にし膝窩横紋を確認

膝窩横紋を確認し そんまま膝窩横紋の内側になぞると

陰谷穴をとる

腱をしっかり確認したら その後方(腱からいえば外方)の陥凹部に陰谷穴をとる

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