こんにちは。指を痛めない指圧マッサージを教えている、坂本指圧マッサージ塾の坂本周平です。
道具を使わない按摩マッサージ指圧師や柔道整復師の方は、やり方によっては自分の指や体(特に腰)を痛めてしまいがちです。
これは職業病だという一言で終わらせてはいけないと思っています。なぜなら、指や腰を本当に痛めてしまっては、仕事にならないからです。
手に職を!と思って国家資格を取ったのに、自分の体を痛めるようではもったいないですよね。
そこで、坂本指圧マッサージ塾では、按摩マッサージ指圧師や柔道整復師、もちろん鍼灸師や、それらを目指す学生さんには、「自分のケアをすうように」と伝えています。
自分のケアというのは、ハンドマッサージとフットマッサージです。
しかもこれはセルフケアにとどまらず、スキルアップも図れるものなので、この記事ではその理由を解説します。
そもそも指に力をこめずに効果的にマッサージしよう

指が痛くなったら休ませようと言っているのではなく、そもそも指にぐっと力をこめるような施術の仕方を変えよう!と、塾ではお伝えしています。
「施術する自分の姿勢や呼吸にも意識を向け、触診技術を向上させ、指の形、指圧する時の指の当て方を工夫する」ということです。
ものすごく地味ですが、例えば体幹が弱くて姿勢が悪いままで施術すると、ご自身の手先の力に頼りがちです。
こういうことは、スポーツや武道の世界でも一緒ですよね。派手に様々な動きを繰り返すダンスでも、基礎の地味な動きができてこそらしいです(妻がダンスやっているので、そう言ってました)。
「施術する自分の姿勢や呼吸にも意識を向け、触診技術を向上させ、指の形、指圧する時の指の当て方を工夫する」ためにおすすめのトレーニング方法があります。
それが、ハンドマッサージ・フットマッサージです。
指体に負担をかけず、指圧マッサージ技術向上のために、自分に対してハンドマッサージ・フット指圧マッサージを取り入れることをおすすめします。
なぜおすすめなのかというと、この3つがあるからです。
- 姿勢・呼吸を維持させるためには身体の柔軟性が必要
- 指の形・指の当て方の工夫に対してもそれを支える指・手・腕の柔軟性が必須
- 触診技術を掴む為には、指先の感覚・集中力が何よりも大切
その理由はこちらの6つのとおりです。
- 手・腕・足・下腿はどれも手が届く範囲にあるのでので、いつでも自分でできる
- 手・腕・足・下腿の骨や筋は非常に細かく多彩な動きをするので集中力・触診技術を上げのに良い
- 手・腕・足・下腿には経絡経穴(ツボ)で一番大切とさせる(要穴)多数存在し体全身を整えるのにも良い
- 足・下腿には姿勢を整える経絡・姿勢を整える抗重力筋(ふくらはぎの筋)もあり姿勢を整えるのに重要
- 手・腕には呼吸を整え、精神を安定させる経絡経穴もある
- 指圧時の負担は手・腕の柔軟性である程度軽減できる
坂本指圧マッサージ塾の講義で行うマッサージ
当塾ではハンドフット指圧マッサージは講座の最初から取り入れています。
いままでのブログでも何度も言ってますが、「自分の身体に触れ、自分でメンテンスをしていない者が人に触れ施術する資格はない」と思っています。
なので、当塾では、最初うちからできるだけ自分の身体に触れ、自然と触診技術を自分自身でも学べるようにしています。
指圧マッサージの細かい部分がまだわからないうちでも、まずは「触れ・感じ・体感」してもらう事が大切であると思うからです。すでに指圧マッサージのされている方にとっては「初心にかえる」ことになりますね。
はじめての方で、整体師を目指されるコースでも、まずは自分の手足をマッサージしていきます。
いきなり人の体に触れることはないので、ご安心ください。