y指を痛めない指圧マッサージを教えている坂本周平です。
この記事では8月の技術講習会の様子をお伝えしようと思います。
今回はまず背中のツボをとらえる考え方を、モデルの背中や骨格模型を触ったりして、理解を深めました。
そしてこれは背中に限った話ではないのですが、「どうしたら親指を痛めないのか」という基本に立ち返るため、腕と指の使い方をレクチャーしました。
一部ではありますが、動画でも解説していますので、最後までご覧ください。
久しぶりの参加者さん、初めての参加者さんもいらしたので、改めて「指を痛めない指圧マッサージの基礎」を冒頭でお話ししました。
指圧マッサージの腕の向きで安定性を図ろう
背面のような大きな部位を施術する時は、画像のように、施術者は自分の体重をかけて力で押してしまいがちです。患者様もみなさん背中がガチガチですからね。
※画像では腰が曲がっていますが、通常は自分の高さに合わせて行っていたり、座位で施術します。ここでは腕~指の使い方に言及しています。
ただ、このやり方だと、親指を痛めてしまったり、肘が曲がってしまい、圧をかけているつもりなのに、意外とそれが外に抜けていることもあるのです。
「指圧なら親指に圧がかかるのは当然じゃないのか」と思われるかもしれませんが、親指って意外と結構自由に動きます。可動域が広い指です。
そんな指1本に全体重をかけてしまうと、痛くなったり潰れてしまうのは想像に難くありません。
そこで、坂本指圧マッサージ塾ではこのようなことをお伝えしました。

2枚目の画像のように、腕を外旋させて脇をしめてみましょう。
こうすることで親指1本に頼らないだけでなく、他の指も使って安定性が増します。手首への負担も軽減します。
ここではわかりやすく極端に外旋していますが、要は「脇をしめる」を体で覚えていただければ、指の位置は1枚目と同じで構いません。
安定しているので、ガツガツ力で押すのではなく、ブレずに経絡(ツボ)に刺激を加えることができます。
私は学生時代から剣道の経験があり、今でも素振りをすることがあるので、当たり前のように(親指に頼らずに)小指からしっかり(木刀を)握ることをやってきましたので、同じような経験やピアノだとか、何かしらで小指をしっかり使うことをしていない人は親指以外を使おうにも力が弱いです。
ペットボトルを小指側からしっかり握ってみてください。そのとき、人差し指を離してもペットボトルがグラグラすることはないはずです。
一方で、親指と人差し指だけでしっかり握り、それ以外の指を離したら、そのペットボトルはグラグラするかと思います。

施術者は立ったり座ったりして、自分の身体を守りながら指圧を行っていきます。
受ける側も感想や意見を伝えたり、ゴリゴリにかたまったところのツボをとらえたときには「効く~!!」と叫んだり(笑)時には普段の勉強の様子を話したりして、真剣かつ楽しく練習されていました。
大阪や兵庫にある専門学校で学ばれている現役の学生さんや、当塾で一から学ばれている方など、普段は会うことはないので(当塾でもマンツーマン指導なので)、こういう機会に仲間と出会えるのもいいですよね。
技術講習会は、毎月第1・第3日曜に開口しています。遅刻早退もOKなので、指を痛めずに指圧マッサージができるようになりたい方は、ぜひいらしてください。
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